いつものように稲荷山へ散歩。稲荷駅の改札南側には、国鉄最古の建物 ランプ小屋なるものが・・・。稲荷神社は、1月のこともあり、大賑わい。東福寺へ下って、JRの駅近くに瀧尾神社という小さな神社がある。ふむ、ふむ、大丸の下村家のゆかりの神社だとか。境内には、愛宕さん、金毘羅さん、天神さんが、おそろい。
国鉄最古の建物 ランプ小屋
旧東海道本線
(施工)明治11年8月21日
(完成)明治13年7月15日
(廃止)大正10年8月1日
大正10年、現在の東海道本線のルートである膳所〜京都間が開通するまでは、旧東海道本線(馬場(膳所)〜大谷〜山科〜稲荷〜京都)が東西両京を結ぶ幹線として活躍していました。
この線区の建設には非常な難工事(山間部を通過する始めての鉄道であったこととトンネルの掘削や丘陵部の切取り築堤など)が伴い当時としては大がかりな土木工事でしたが特筆することは、この工事がそれまで外国人に依存していたことから脱却し、すべて日本人の手により建設が進められたことです。
明治13年7月14日、明治天皇臨御のもとに開通式を挙行、翌15日、全線開通のはこびとなりました。そして最急行が走破するなど華かな時代を迎えたわけですが、急曲線の連続急勾配に禍いされて大正4年から線路変更工事が開始され、その完成とともに廃線の運命をたどりました。
「ランプ小屋」は旧東海道線の建物として残ったただ一つのもので、同時に国鉄最古の建物として貴重な遺構の一つとなっております。
瀧尾神社の創建・由来ははっきりしないが、天正14年(1586)10月、豊臣秀吉の方広寺の大仏殿建立に伴い、この地に移ってきたと伝えられている。また、この神社は泉涌寺の僧が守っていたとも言われている。
旧伏水街道(今の本町通)に面するこの神社は、京の豪商下村家 の初代が京への行商の折り、かかさずこの神社に参拝してから市内に入ったと伝えられ、功なり成功を納めて以来信奉を保ち、現在の社殿も下村家の援助により造営されたものである。とのこと。
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