ワインの酸化防止剤、亜硫酸は、広口の容器で飛ぶという。そのメカニズムをちょっと調べてみた。
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亜硫酸は果汁中にSO2あるいはイオンの形で溶けている遊離亜硫酸と,糖などのカルボニル基に結合した結合亜硫酸とがある.ワインの変質を防ぐためには遊離亜硫酸が十分な量存在することが必要である.
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水溶液中での平衡は以下のようなものであると考えられている
SO2 + H2O <-> H+ + HSO3-
この H+ が、強い還元作用をもつということです。 SO2の形でワインに溶けている場合を考えると、空気にふれさせて酸化を促進するということになると思われる。
で、容器に移すと、SO2が飛ばすということで、亜硫酸ガスが抜けるということなんですかねぇ。 と同時に、右側のH+は酸化されてH2Oになるんでしょうね。で、残ったHSO3- ってどうなるのでしょうかねぇ。
ところで、上のページによると、
「ワインのタイプによって必要な亜硫酸量は異なり,フランスでは上限値をワインの種類別に細かく定めている.ワインが亜硫酸を含むのは当然であり,添加物として表示することはない.一方日本では食品添加物(酸化防止剤)として添加量を一律に定めているため,世界中で楽しまれている高級ワインが日本にだけ輸入できないことがある.」
へぇーー。そうやたんやという感じですね。今まで、欧州では添加されていないと、誤解していました。
なるほど、こういうことですか。
勉強になりました。
上の記述には、学生時代の知り合いの化学屋から、いろいろ間違いがあるという指摘がきています。酸化と還元をまちがっていたりします。ちょっとややっこしい話なんで、そのうち修正します。トンデモ内容を公表していることになってしまって。:-)ただ、大筋では、間違ってないと思います。
この手の話をネットを使ってまとめるのは面白いのですが、ソースに間違いがあると、トンデモ説をとなえる可能性があって、ちょっと怖いですね。