USだより(番外編):WASP

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USで、司馬遼太郎の「アメリカ素描」という本を読んだ。その中に以下の記述が、あった。
アメリカに来た英国系のひとびとは、英国の国力に依存しつつも、英国の国家的本質というべき国教会に反対するひとひとだった。
かれらは最初から、
「自分たちは民族的にはアングロ・サクソンであっても、英国民であることを条件づけるあのいやな国教会の徒ではない」
今まで、WASPのAPは、Anglo-Saxons であることはもちろん知ってはいたが、いまひとつ釈然としなかった。国家、国民と民族をごっちゃにしていたから、理解できなかったのだ。確かに、英国民であることを拒否した人たちが、自分たちを、English と呼ばれることを好まないのはもちろんのことであろう。WASPという言葉に、このような背景があったわけで、いまさらながら、自身の不明が恥じられる。

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